原作の小説 『ファウンデーション』シリーズは、アメリカのSF作家であるアイザック・アシモフによって、1940年代より執筆が開始されました。
1966年には、長きにわたる人気と功績から、SFやファンタジー、ホラーを対象とした “ヒューゴー賞” のベストオールタイムシリーズ部門を受賞。
SF大作の原点と評される本シリーズは、 『スターウォーズ』『銀河英雄伝説』『ガンダム』といった名だたる作品の制作にも大きな影響を与えたと言われ、現代においても色褪せすることのない屈指のSF叙事詩として知られています。
ときには、ファウンデーション (惑星テルミナス) の “銀河の最果てに位置する” “資源が乏しい” “科学技術によって発展をはかる” といった設定が、戦後日本の置かれた立場や復興の流れと重なることから、一部では日本の未来を予測したSFと指摘する声もあるのだとか。
でもおそらく、アシモフはそんなことを意識して執筆したわけではなく、たまたま彼の優れた小説が戦後日本の復興の流れに見事当てはまったというのが真相なのではないでしょうか。
1920年、ロシアに生まれたアイザック・アシモフは、幼年期にアメリカに移住。18歳の頃から小説を書き始め、 推理ものからノンフィクション、 エッセイと幅広いジャンルの作品を執筆しました。
72年の生涯のうち、世に送り出した著作はなんと500冊超。中でもSF作品における評価は高く、アーサー・C・クラーク、ロバート・ハインラインとともに世界の三大SF作家と称されています。
1950年に発行された『われはロボット』 (原題 “I, Robot” )では、人工知能の倫理規則 「ロボット工学3原則」を打ち出し、後進の作家はもとより、実際のロボット工学から思想家にまでも大きな影影響を与えました。
ちなみに、本田技研工業が開発した世界初の二足歩行ロボット『アシモ』。これはアシモフの名から取ったと思いきや、公式においては「Advanced Step in Innovative Mobility (新時代へ向けた革新的な稼働メカ ? ) 」の略語だと発表されています。
ですが、 “ロボット” といえば “アシモフ” というのは周知ですので…、
つまりは、そういうことなのだと思います。
物語は、約500年に及ぶ銀河の歴史を綴るものです。
各回ごとに主役が変わり、幾世代へと受け継がれていきます。
派手な艦隊戦・戦闘シーンはほぼなく、いわゆる異星人も登場せず、
SFでありつつも、人類が紡ぐ歴史物語が繰り広げられていきます。
1巻ごとに、約40~80年の時が過ぎ、各話ごとに主人公が変わります。
原作にほぼ沿った作りではあるのですが、残念なことにキャラ萌している暇はありません。
某銀河系モノのような艦隊戦の見所はありません。
主人公がキレると強くなることもなく、能力バトルもありません。
しかし後に、スターウォーズの源泉となる、あのフォースが出てきます。(唖然です。)
出てくるのは、中年のおっさんばかりです。
途中で仲のよい夫婦が主人公として出てきます。
そんな物語ですが、後にSF界初(かもしれない)となる萌えキャラ属性の女の子が主人公として登場します。